雨恋

 ――雨は好きです。貴方の隣に居られる言い訳が出来るから。

 「相合傘だな」なんて笑う貴方は、きっと僕の浅ましい気持ちなんて知らない。

 同じ傘の中で、寄り添えるだけで。

 それだけで、僕は――……。

 雨が、止まなければ……ずっと貴方の隣で歩いていけたんでしょうか?

 僕はずっとあの日で止まったまま、動けないままで。

 ……いいえ。きっと、運命は変わることはない。

 貴方の隣に居られるのが、寄り添える時間が例え星見の下のこの一時だけでも――……。

 僕は幸せ者です、原田さん……。

 雲が優しく流れて、あたたかな光が差し込んでいた。

あとがき

原さんの隣にいるための言い訳が欲しい藤くんは…かわいい!