星降る軌跡の先の夜 「星の最期を知っていますか?」 夜の闇に溶ける玲瓏な声。 雪灯よりも微かな月の光の元ですら 淡く闇に浮かぶような白い肌。 「堕ちる星は最期、焔に包まれて燃え尽きるそうですよ」 揺らぐ吐息に瞬く、静かな蒼の星の双眸。 「……そんな最期なら、どれほどいいか」 その鮮烈な輝きを、誰かの眼に焼き付けて。 その先に何も残らないのだとしても、星と称えられるならそんな終わりがいい。 そう呟いた白梅の貌はどんな表情だったか。 今はもう遠い長月の夜。 数える程しかなかった逢瀬の記憶。 これはあの冬の夜に途絶えた運命を繋いだ星見の旅路の先で、未明の闇に墜ちた星を探して彷徨う狼のお話。 SS寄稿:莢咲 星 https://x.com/WisteRi_Aria 2026.1.23(Fri) 20:23:37 原藤 edit
星降る軌跡の先の夜
「星の最期を知っていますか?」
夜の闇に溶ける玲瓏な声。
雪灯よりも微かな月の光の元ですら
淡く闇に浮かぶような白い肌。
「堕ちる星は最期、焔に包まれて燃え尽きるそうですよ」
揺らぐ吐息に瞬く、静かな蒼の星の双眸。
「……そんな最期なら、どれほどいいか」
その鮮烈な輝きを、誰かの眼に焼き付けて。
その先に何も残らないのだとしても、星と称えられるならそんな終わりがいい。
そう呟いた白梅の貌はどんな表情だったか。
今はもう遠い長月の夜。
数える程しかなかった逢瀬の記憶。
これはあの冬の夜に途絶えた運命を繋いだ星見の旅路の先で、未明の闇に墜ちた星を探して彷徨う狼のお話。
SS寄稿:莢咲 星
https://x.com/WisteRi_Aria