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原藤アクスタが!届きました!
身内に頼まれて作ったものですが可愛くできて満足です。
HRDさんの八重歯は夢をみて描きました!宝具のアップとか見ても無さそうなんですがあっても美味しい的な意味で…。

後ろ姿!
TDくんの背中のキラ飾りをすっかり忘却しており腹を切りたいです…ごめん…。先駆ける星なのにな…。ごめんね…。

ひみつのアイプリのマイキャラであるうちの子のアクスタも一緒に届きました!
原藤もうちの子も頑張って両面印刷にしたのですが、PCモニタ前に背中で置くと監視してくれてるように見えてとても可愛い…!
久しぶりにアクリル作りましたがやっぱり良いですね!また何か作りたいかも…特にTDくんはリベンジしたいです。

星降る軌跡の先の夜
「星の最期を知っていますか?」
夜の闇に溶ける玲瓏な声。
雪灯よりも微かな月の光の元ですら
淡く闇に浮かぶような白い肌。
「堕ちる星は最期、焔に包まれて燃え尽きるそうですよ」
揺らぐ吐息に瞬く、静かな蒼の星の双眸。
「……そんな最期なら、どれほどいいか」
その鮮烈な輝きを、誰かの眼に焼き付けて。
その先に何も残らないのだとしても、星と称えられるならそんな終わりがいい。
そう呟いた白梅の貌はどんな表情だったか。
今はもう遠い長月の夜。
数える程しかなかった逢瀬の記憶。
これはあの冬の夜に途絶えた運命を繋いだ星見の旅路の先で、未明の闇に墜ちた星を探して彷徨う狼のお話。
SS寄稿:莢咲 星
https://x.com/WisteRi_Aria

イメージカクテル、なるものが流行っているらしい。
注文者をイメージした配合の洋酒を、作ってくれるサービスがあるのだと。
行ってみねぇか、と誘われて足を運んだのは、カルデアの片隅で静かに営業されているバー。
壮年のバーテンダーは、カルデアでも指折りの要注意人物…とマスターに言い聞かされ、あまり交流のなかった弓兵のサーヴァント。
愛想良く迎え入れられ、カウンターへ案内されたもののどうもこの人の眼は苦手だ、と本能が警鐘を鳴らす。
蛇の…いや、夜闇で絡まる蜘蛛の糸のような、捕食者のそれとも違う、もっと巧妙に隠された…罠のような。
とにかく、この人の視界に入っていると、ゾワゾワとして落ち着かない。
そんな居心地の悪さを振り払い、イメージカクテルなるものに興味があって来たと伝えると、二言返事でグラスを用意し、慣れた手つきで配合を始めた。
「さ、ドーゾ。」
ものの数分で目の前に差し出されたグラスの鮮やかな彩りに、暫し目を奪われた。
陽の落ちる空の様な蒼から緋へ移り変わる美しい色合い。
細かく砕かれた氷が薄明に浮かぶ星の様に照明を淡く照り返してキラキラと輝く。
こんな美しいものを出されるとなんともむず痒い気持ちになるが、素直に嬉しいとも思う。
ただ。
「…この、色合いは…」
「ン?まぁ、キミは随分と分かりやすいからネェ。折角なのでお近づきの印に、イメージに使わせて貰ったヨ。」
分かりやすい?僕が?
蒼の底に沈む緋色。
誰にも気付かれない様に、決して悟られない様に
内に深く深く沈めた想いのような———
「平助、どーした。呑まねぇのか?」
緋色の———
貴方の、色。
「い、ただきます!!」
思考を振り払うようにグラスを飲み干す。
甘さと酸味の後に、酒気が臓腑に流れ込む感覚がしてくらりと僅かに視界が揺れる。
顔が熱いのは、きっと、このカクテルのせいだ。
SS寄稿:莢咲 星
https://x.com/WisteRi_Aria

ながれぼしの落ちる場所
「抱いて下さい。」
宵の口、唐突に部屋を訪れての一言目がこれだ。
飲み干しかけていた酒が動揺と共に気管に入りかけて盛大に咽せてしまうのも致し方ないというものだと思う。
「ゲホッ……は?おま、なんっ……」
部屋の主たる原田左之助は、一人で何してるんですか?と言いたげに首を傾げる来訪者を見やる。
藤堂平助。数奇な運命の末このカルデアで再会した――生前からの、想い人。
それが唐突にそんな事を言ってくるものだから、感情の起伏を抑えるよう訓練された身とはいえ、動揺するなという方が無理な話で。
「……あー……で、いいのか?平助」
「?何がですか」
「その…………抱いて、くれってのは」
「そう言ってるじゃないですか。」
ほら早く。
隣に座って、両手を広げてこちらの動きを待つ仕草。
恥じらいも色気も微塵も感じさせないその様子に、長年の懸想に茹だった頭でも流石に理解できた。
……なるほど、文字通りって事か。コレ。
年の割に小さな肩を腕の中に抱き寄せてやれば、広げていた腕を満足げに背に回して、肩口に薄氷色の柔い髪を擦り付けては満足げにはふ、と息を吐く気配がする。
きっと、奇跡のような再会に浮かれていたのだ。
この儚い幸せの日々に、夢を見る様な穏やかな日々に、絆されていたのだ。
告げるつもりはなかった想いを、告げた事があった。
その想いを、藤堂は否定も肯定もしなかった。
「ありがとう、ございます。」
ただ一言、それだけ。
愛されたいと渇望するのに、その愛が分からないまま大人になってしまったような彼は、唐突に与えられたそれに、どうすればいいのか分からなかったのかもしれない。
告げるつもりはなかった、なんて嘯いてはいても、結局は醜い欲の塊だ。
一度湧き上がった感情はドロドロと溢れ出すように止まらず、小さな背を抱き寄せて衝動的に唇を奪った。
ただ愛されたいだけの相手に、醜い情欲を向けているのだと、理解させないまま手籠めにしてしまえる程、原田は非情になりきれなかった。
「こういう意味で、言ってんだけど。」
分かってんのか?と唇が触れる距離で囁き、秋晴れの空の様な蒼い瞳を見つめる。
「……分かっていますよ。僕だって、子供ではありませんから。」
澄んだ蒼の中に、光が散る。
長い睫毛が羽ばたく様に上下するたび、瞳の中で星が瞬く。
余りにも真っ直ぐなその瞳に、よもすればそのまま押し倒してしまおうかと思っていた情欲は呆気なく毒気を抜かれ、勢い任せの告白の返事も聞けないまま現在に至る。
無論、恋人にすらなれていない関係に進展などあるはずもなく。
気まずい空気感になる事はなく、それまで通り接してくれるだけでもいいかと半ば諦めの様な境地に至っていた矢先に、先の発言である。
「……で?どうしたよ」
「何がですか?」
何が、じゃねぇだろうが何がじゃ。
こんな時間に男の部屋を訪ねて、抱いてくれなんて曰う意味が分からない訳……いや、あるのかもしれない。
変な所で抜けているというか、欠けている。
賢く勤勉で思慮深いのに、時折酷く幼い情緒を覗かせる。
その不安定さも好いてはいたが、それが足枷になる日が来ようとは。
「……会いたくなったから、では…いけませんか?」
ぽつ、と。
呟かれた言葉に思考が止まる。
「偶にあるんです、急に人恋しくなる事。」
「今までは、どうすればいいか分からなかったけど……原田さんが、僕を好いていると言ってくれたのを思い出して。」
「そうしたら、抱き締めて欲しくなったので伺いました。」
ご迷惑でしたか?と聞かれても、適切な返事を返せる程頭が回らない。
……望み薄かと諦めるには、まだ早かったかもしれない。
お望み通りにぎゅうぎゅうと力を込めて抱いてやれば、苦しいですよと苦言を呈しながら、背に回した手は縋り付いて離れようとはしない。
……さて、覚悟してもらおうか。
白雪に落ちた小さな恋の種が、雁字搦めに根を張り息もできないような情欲の花を咲かせるまで。
せいぜい、望むままに甘やかしてやるよ。
何も知らず、人肌の心地よさに抱き縋るだけの無垢な想い人に悟られぬよう、牙を研ぐ狼はほくそ笑んだ。
SS寄稿 莢咲星( https://x.com/WisteRi_Aria )
































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砂糖菓子は星の雨
口の中でほどける儚い砂糖菓子。
眩暈がするほどに甘いそれは……まるで平助だと思った。
「あ」
ぽろぽろとこぼれた涙は音もなく尾を引いて……まるで、流れ星だった。
「ち……違うんです、ごめ、なさっ……なんで、止まらない⋯」
砂糖菓子のような平助は、きっと涙だってあまいのだろう。
そう思って、そっと唇で拭ったそれは。
青い、海の味がした。
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劣情、灼け落ちて。
例えば、見た目によらず喧嘩早いところ。
例えば、元服をとうに過ぎた歳の頃にしては幼い顔立ち。
かわいい、と思ったら止められなかった。
俺だけの可愛い平助。
この想い【劣情】は、俺だけのものだ。
そう思っていたのに。
「藤堂隊長って、可愛らしいですよね」
どろりと、胸の内で何かが灼け落ちる。
あいつを可愛いとおもうのは、おれ一人で良い。
踏み荒らされ溶けた白雪は、もう白には戻れない。
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月に恋情
静かな夜。平助と二人で酒を呑み交わして。
嗚呼良い夜だと、満ち足りた息をつく。
「好きですよ」
「……は」
どくん、と。
腹を裂いたときよりも、心臓の音が五月蝿く騒ぐ。
「ねぇ。好きですよ……、原田さんのことが」
月に照らされた夜影が重なり合う。
カラ、と転がる盃から零れた酒が、夜の帳に伝い落ちた。
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